『絆つながれ!東日本大震災復興支援』をテーマに開催中の加古川まつりの一環で、平成23年8月3日(水)より加古川ヤマトヤシキにて『東北大物産展』が開催されました。
そのオープニングセレモニーとして、書家・座本 大汪が、『絆』の文字を5m四方の大画仙紙に席上揮毫する役として招待されました。
地元・加古川市でのイベント、さらに、東日本大震災で被災された方々への応援メッセージが届くようにと、様々な思いを込めて書かせていただきました。
以下に、毎日新聞〔2011年8月4日(木)〕と産經新聞〔2011年8月4日(木)〕掲載記事を引用させて頂きます。
毎日書道顕彰受章 座本さん 復興へ『絆』揮毫 - 加古川まつり -
東日本大震災の復興支援をテーマにした第40回加古川まつりの『がんばろう東北!大物産展』が3日、JR加古川駅前のヤマトヤシキ加古川店で始まった。開幕イベントで今年の『毎日書道顕彰』を受章した毎日書道展審査会員の座本大汪さん(60)=加古川市平岡町一色=が復興への願いを込めた特大の『絆』を揮毫した。
加古川小金管バンドクラブの演奏の中、座本さんは5メートル四方の大画仙紙に大筆を走らせ、とって返す筆勢に墨汁が飛び散ると、周囲には一瞬の静けさが広がった。『絆』添え書きは『みんなで今できること ひとつひとつ小さな絆がひそかな心のよろこびとなる』。汗をぬぐった座本さんは「小さな町から、少しでも支援につながればという気持ちで書きました」と語った。
同市には被災地の岩手県宮古市と宮城県亘理町から中学生が訪れており、揮毫を見守った宮古市立第一中3年の日陰幸歩さんは、「力をもらいました。将来は人を助ける仕事をしたい。」と話していた。物産展は9日まで。
加古川まつり - 被災地中学生と交流 物産展イベントや演奏会
東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県宮古市の宮古第一中学校と宮城県亘理町の荒浜中学校の生徒が3日、加古川市で開かれた東北大物産展の開会イベントや合同演奏会などに参加し、地元の中学生らと交流を深めた。
『絆つながれ!東日本大震災復興支援』をテーマに開催中の加古川まつりの一環で、同まつり実行委員が宮古第一中の女子ソフトボール部と男子バレー部計33人、荒浜中の吹奏楽部員11人を招いた。
宮古第一中の生徒らは加古川市加古川町のヤマトヤシキ加古川店で行われた東北大物産展の開会イベントに参加。同市平岡町在住の書道家、座本大汪さん(60)が縦横5メートルの紙に『絆』の文字を揮毫すると、全員で拍手を送り、風船を飛ばし、イベントを盛り上げた。生徒らはこの後、同市内の山手中などで地元中学校チームと交流試合を行った。
自宅が全壊し、仮設住宅で暮らす3年の日陰幸歩さん(14)は「加古川の人たちの支援ぶりを実感した。とてもうれしい」と話していた。
一方、荒浜中の吹奏楽部員11人は同市東神吉町の加古川ウェルネスパークで開かれた交流演奏会に参加。地元の平岡中、神吉中、浜の宮中の吹奏部員から励ましのメッセージが入った色紙を受け取った後、『上を向いて歩こう』『世界に一つだけの花』の曲を合同演奏した。
荒浜中は大津波で校舎が使えず、同じ町内の逢隈中に学校ごと移転している。部員の家はすべて流され、家族の遺体が見つからない部員もいるという。
顧問の桐ケ窪牧子教諭は「心に深い傷を負う部員が多いが、加古川での歓迎ぶりを本当に喜んでいる」と話していた。両中学の生徒は4日午前、被災地へ帰る。